フィレンツェのフォーシーズンズで食べたピザとパスタがあまりにも美味しくて、ずっと忘れられませんでした。

生地は軽くて香ばしくて、チーズはとろけるように柔らかくて「これが本場のイタリアンか…」って、感動したランチでした。

日本に帰ってきてからも、あの味をもう一度味わいたくて、同じフォーシーズンズの東京・大手町に宿泊してみました。

ホテル内にはイタリア人シェフが監修するイタリアンレストランがあって、メニューには“ピザ”が一押しと書かれていたので、オーダーしました。

「フィレンツェみたいな味に出会えるかも」と、少しワクワクしながら待ちました。

運ばれてきたピザは見た目も香りもよかったけれど、食べてみると印象は少し違いました。フィレンツェのような軽さよりも、どちらかというとしっかりした食感でした。

きっと使っている食材やオーブン、気候なども違うから、こうやって個性が出るんだなと思いました。

同じフォーシーズンズでも、国によって味の雰囲気が変わるのって面白いです。

スタッフの雰囲気もそれぞれ違っていて、フィレンツェでは名前で呼んでくれたり、笑顔で声をかけてくれたのが印象的でした。

一方、東京では静かで丁寧な接客という印象でした。どちらもそれぞれの国らしさがあるなあと感じました。

今回の滞在で、同じフォーシーズンズでも国が変わると体験そのものが変わるということを改めて実感しました。

藤井優奈